朝しっかり食べないと力が出ない、朝昼晩バランスよく食べないと健康になれない、あまりに当たり前すぎて、私たちは疑問に思うことすらありません。ですがこの食習慣、根本的に間違っているかもしれません。
そもそも3食文化を作ったのはトーマスエジソンで日本にトースターを広めて電気を売りたかったからというのは今では割と有名な話です。3食食べないといけないとうのは健康のためではなくお金儲けのためのビジネス戦略なのです。
また脳と消化の消費エネルギー関係からみても朝ご飯を食べてから勉強、仕事というのは実はあまりに効率が悪いのです。正しい食事という思い込みを見直せば、さらにパフォーマンスを向上させることが出来るかもしれませんし、体の不調や1日中なんだか眠い、イマイチ集中できないといった悩みも解決すかもしれません。
朝食が仕事のパフォーマンスを下げる
人間が最もエネルギーを使う運動は実は消化ということをご存知でしょうか。脳もまた大食漢で体重の2%にもかかわらず、消費カロリーのうち20%も消費します。脳はパソコンで言えばCPU(中央演算処理装置)のようなもので、常に計算し、入出力を瞬時に行っています。
それに加えて私たちは常に感じ、思考し、落ち込んだり、喜んだり、想像し創造しているので、それだけエネルギーを消費するのもうなずけます。そこで考えてみてください。食事をとって消化にかかる時間は胃のなかで約3~5時間、胃から小腸で、約5~8時間かかります。
朝ご飯をしっかり食べて、職場や学校について、よし仕事にとりかかろう、勉強しようと集中しようとしても、胃や腸の中ではせっせと食べ物を消化している最中です。頭を使わなければいけないときに最もエネルギーを使う消化にエネルギーを使われているということです。さらに困ったことに消化に使うためのエネルギーを頭が使おうとするので、消化効率も落ちてしまうのです。
1日3食では胃腸が休まることがない
もっと効率の悪いことは、やっと胃の中の食べ物が消化できたと思ったところに昼食が入り、昼食が消化できた頃には夕食が入ってくるわけです。つまり1日3食とは、1日中胃腸が働いている食習慣ということになるのです。
また基本的な労働時間帯は朝9時から夕方5時というのを考えると、一日の間に頭をフルに使えている時間はほぼ無いに等しいともいえるのです。さらに、帰宅後ゆっくりできる時間にはネットサーフィンやテレビを観ながらスマホゲームといった方も多いかと思います。
このような1日では、集中もリラックスも出来ず、身体も休むことが出来ません。さらに追い打ちをかけるように睡眠時間も短く、質も悪くなっている方も多くなっています。私たちの1日のサイクルは不健康が当たり前になり、不健康に慣れきって、身体と脳のホメオスタシス(健康に一定の状態に保とうとする働き)は不健康が万全の状態、病気でもすこぶる調子がいいと言っているような状態になってしまっているのです。
まとめ~食事は生きるためではなく動くためにある~
そもそも私たち人間は水だけで2か月生きることが出来るとされています。もちろんあなたが健康になるために、食事制限しなければいけないわけでも、修行僧になる必要もありません。言いたいことは、生きるために食べるのではなく、動くために食べると理解することが、健康であるために役に立つヒントになるということです。
筋肉中のたんぱく質はブドウ糖へ変わり、脳に必要なエネルギーとなります。筋肉は動くことで鍛えられ、食事は筋肉の源になるのです。消化と脳のパフォーマンス向上は頭を使うなら食べない、栄養を存分に消化するなら頭を使わないというのが最も効率的なのです。
無理に食事の習慣を変えなければならないわけではありませんが、明らかに言えることは、ますます便利になる世の中で、運動量は減り、摂取量は増えるという悪循環が脳と体の不健康に拍車をかけているということです。食習慣への思い込みを見直し、身体と脳にとって本当に必要な食事を改めてみてもいいかもしれません。
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