人体デザインは動くために設計されていると言っても過言ではありません。ストレス反応とは行動するために備わったシステムで、動いて使うことが最も効率的な解消です。使うことで、心身は鍛えられ耐性は強化されます。
人の脳は外の世界に直接関わることが出来ません。五感で触れることで間接的に現実を理解しています。また脳を鍛えるには適度な刺激を与える必要があります。運動は身体の健康以上に脳を鍛えることが出来るということです。
だるくて動く気がしないときこそ動け
日常生活における様々な問題の解決策は、案外反対側を探せば見つかるものです。ですが私たちは、テストの点数を上げたければ、勉強時間を増やせばいい、体調がすぐれなければ休めばいい、ストレスを解消したければストレスそのものをなくせばいいと考えてしまうものです。
ストレスフリーという考えや能力トレーニング、勉強時間の増加など、問題解決を問題点に探す視点はいたるところにあります。お母さんの「遊んでないで勉強しなさい」と口うるさく言われるお決まりのセリフはまさにその証拠でしょう。ですが、本当の解決は全く逆にあります。
ストレスを解消したければ、身体にストレスを適度に与えればいいし、勉強効率や能力を上げたければ体を動かせばいいのです。体がだるくて動く気がしないときほど無理にでも体を動かしてみましょう。案外あっさり解決するでしょう。
脳トレで脳は鍛えられない
脳を鍛えるために、認知症予防のために脳力トレーニングにしている方は多いかと思います。ですがここ最近、脳力トレーニングで脳は鍛えられないという情報が話題になっています。答えはいYESであり、NOです。学習能力の向上とはニューロンのつながり修復と回復によってなされます。
つまり、ニューロンのつながりを強くするということです。脳力トレーニングは確かにニューロンのつながりを強く出来ますが、そのゲームの成績を上げるための能力が上がるだけです。ほかの問題に対しての能力は上げられないということです。いわば、主要道路をいくら丈夫に作っても渋滞を避けるための横道はない状態です。
ですが現代に求められる能力向上とは様々な問題に対処できる柔軟な脳を鍛えることです。運動は適度にストレスをかけることで、ニューロンを傷つけ、修復し、新たなニューロンを生み、よりつながりを強くします。そのため、学習能力の向上、思考の柔軟性、ストレス耐性を強化することが出来ます。運動は脳の構造を変え強くし、能力の器そのものを大きくするのです。
私たちの最優先事項は健康維持
人間の人体デザインは旧石器時代、狩猟民族だった頃に勝ち取ったものです。その頃から脳も遺伝子もほとんど進化はしていません。つまり今も私たちは、動くために食べて、食べ物を得るために動き、英気を養うために寝る動物だということです。その先に生殖活動があり、家族があり、社会があり、繁栄があります。
便利になりすぎ、動かなくなり、摂取量だけが増えてしまったことが様々な問題を抱えるようになってしまいました。経済状況、仕事、人間関係など問題は山積みで複雑に絡み合っていますが、やはり答えはシンプル。「私たちは動物」ほかの生きのもより手先が器用な生き物ということです。
ならば「動いてなんぼ」心と体の健康を維持するのが、最優先事項と言えるのです。健康な心身が仕事のパフォーマンスを上げ、人間関係を良好にし、趣味や遊びにも本気になれるのです。
まとめ~運動が柔軟な思考を鍛える~
テストでいい点を取るために勉強時間を増やせば、もちろん100点取ることは可能でしょう。ですが、ほかの問題に対処できる柔軟な思考を養うことは出来ません。今後本当に必要な能力は様々な問題に対処できる力やものごとをいろんな視点で捉えることのできる柔軟な思考であることは明確です。
ですから、これから必要な勉強法や学習法とは運動によってニューロンを増やし、学習によってニューロンのつながりを強くすることだと言えます。学力向上や仕事効率の向上には単純に勉強、作業時間を増やすのではなく、運動する時間を確保することこそが最も重要なのです。
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