「思考が現実化する」という言葉は成功哲学や引き寄せの法則での比喩的表現でも、例えでもありません。言葉の意味そのままです。私たちの生きている世界は、私たちの思考によって創造されています。
あなたが見ている現実はあなたの思考によってそこにあるように見えているのです。「そこにあるように」とは本当はそこには何もないということです。今見ているパソコンやスマートフォンも、外から聞こえてくる音も、あなたの体でさえもそこには何もありません。
目に見えるものはあなたの思考によってそこに在るように見えている
目に見えているものはすべて存在しないと言われても「いやいやものには触れるし、感触もあるじゃないか、しっかり存在しているよ」と思われるでしょうが、物に触れられるのは電子が反発しあっているからで、物質が形をとどめているのは素粒子が振動しているからです。
目に見えるすべては振動するエネルギーであり、その形を決め、とどめているのはあなたの思考なのです。本来私たちが生きている世界というのは、指をパチンと鳴らせば、欲しいものをなんでも出せる魔法のような世界に生きているのです。
観測することで無限の可能性は一つに収束する
素粒子はこの世界の物質を形作る最小単位の粒子です。この素粒子には奇妙な性質があります。観測されない状態では波のようにあらゆる場所に存在し、観測されることで位置が一つの場所に特定されます。これを「波束の収縮」といいます。この波束の収縮には人の意識が関連しているのです。
つまり、素粒子は観測者が観測し意識されるまでは、あらゆるところに可能性として存在しますが、物質としては存在しません。観測者が観測し意識することで、位置は特定され物質として存在するということです。
一瞬一瞬を意識し観測することで現実を作り出している
物質があって、私たちがそれに対して、物質だと認識するのではなく、意識が先に合って、物質が現れているのです。ですが、私たちはこの実現化するプロセスを認識することが出来ません。思考が途切れることなく、完全に無になることがないので、現実と可能性の領域の間を知ることが出来ないのです。
指をパチンと鳴らせば、何でも出現させられるのがこの世界なのですが、私たちはあまりの多くの思い込みを持って生きています。時間は流れている、買わなければ物は手に入らないなどなど、このような当たり前の思考は無意識のうちにパターン化しています。
例えばあなたの部屋は、お気に入りのソファは、時計は、明日そこにないと思えますか、目を閉じて、再び目を開けたら別のものに変わっているということがあるでしょうか。そんなはずありませんよね。変わらずそこにあると思います。ですが、実際そこには何もありません。あなたの思考パターンの連続、途切れることのない思い込みによって可能性を一つの位置に物質として留め続けているのです。
まとめ~思考のほとんどは思い込みに支配されている~
思考が現実を作っているのなら、なぜお金を思い浮かべてもお金は瞬時に現れないのか、理想の部屋に変わらないのか「そんなこと当たり前」と思うかもしれませんが、思い通りの現実にならないのは、当たり前といった思い込みが根深く刻まれているからです。
ですが思考が現実を作っているという新しい概念を知ることは、人生を思い通りにするために多きく役に立つに違いありません。今目に見えるものすべてに対しての捉え方、心の在り方を変えることこそが大切だということです。
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