改善策を探すなら外側ではなく内側
ストレスがたまれば、解消法を探す。不眠なら快眠法を試す。肥満気味ならダイエットや太らない食べ方などを探すのではないでしょうか。
このように体調がすぐれないときや不健康だと感じれば改善方法を探すのは当然のことだと思います。ですが、このように外に目を向けても根本的な解決、改善にはならないかもしれません。そもそもの原因はあなたの内側、呼吸にあるからです。
生命活動にとって最も基本は呼吸です。呼吸が浅かったり整っていないと、身体だけでなく脳や心にも不調をきたしてしまいます。毎日体調がすぐれないという悩みをお持ちの方はまず呼吸を見直す必要があります。
浅い呼吸では十分に酸素が供給されない
私たちは日常生活を送るうえで、呼吸を気にすることはほとんどありません。ですから、すぐれない体調の改善策を外に求めてしまいがちです。ですが、改善策を探す前に、生命活動の基本である呼吸に原因があり、改善策も呼吸を見直すことにあると気づく必要があります。
特にストレス過多な現代人は慢性的に呼吸が浅いと言われています。気にすることなく行っている呼吸では十分な酸素の供給が出来ていないということです。酸素不十分な呼吸が日常化すると体にさまざまな悪影響が起こります。
酸素不足が身体に及ぼす悪影響
酸素の供給は、心臓、脳、内臓など生命活動にとって重要な各器官から順に届けられます。手足や末端部分は後回しになり、十分に酸素の供給が行われないと末端部分まで新鮮な酸素が行き届かず、冷え性やコリ、しびれといった症状が出ることがあります。
また、呼吸が浅いと、吐く量も減少するため、血液中に濁ったままの酸素が停滞し、血流が悪くなってしまいます。全身の血流が悪くなると、基礎代謝が落ち、老廃物がたまってしまったり、内臓の活動が鈍ってしまうなど、全身の不調を招いてしまいます。
脳と心にも影響する
酸素の供給が不十分な状態は脳や心にも悪影響を及ぼします。脳に酸素が十分に行き渡っていないと注意力散漫になり、集中力が低下してしまいます。また浅い呼吸はストレスやイライラの原因にもなります。
呼吸は心のバランスにも関わる自律神経を意識的にコントロールできる働きがありますが、呼吸が浅かったり、乱れていると自律神経のバランスが崩れ、ストレスがたまりやすくなり、鬱や精神疾患に至る場合もあります。
まとめ~呼吸を見直す~
呼吸の乱れは心の乱れとも言いますが、実際にはさらに心の乱れは身体の乱れでもあり、心身のバランスは相互的に影響しあっています。深い呼吸は心身のバランス、健康を保つための基本の基本です。
体の不調を改善するために、あの手この手を試す前にまず、自分の呼吸が浅いか、乱れはないか、正しく呼吸が出来ているのか見直してみましょう。呼吸を整えることで、ほとんどの不調は改善されるのではないでしょうか。
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